こんにゃく農家の年収は?海外での評価などを調査!

生活

こんにゃくが「生産するほど赤字」だと話題になっています。

昨今の物価高騰とは裏腹に、こんにゃくの販売価格は下がる一方に。

近所のスーパーで高くても100円程度で手に入りますし、ダイエットや腸活にも貢献してくれる代表的な食品のこんにゃくが生産するほど赤字の現状にあるなんて初めて知る人も多いはずです。

そこで今回はこんにゃくを生産する農家の年収や海外での評価、こんにゃく芋の栽培について調べてみました。

こんにゃく農家の年収は?

こんにゃく農家単独の年収は情報が見つけられなかったので、「農家」の年収を調べてみました。

農家は自営と雇用就農で年収が分かれるようです。

自営農家の年収額は?

農家であり経営者でもある自営農家は、どれくらいの所得を得ているのでしょうか。

農林水産統計によると、主業農家(農業所得が主で、1年間に60日以上自営農業に従事する65歳未満の世帯員がいる農家)の、粗収益から経営費を差し引いた農業所得は433.5万円 でした。

なお、国税庁が行う民間給与実態統計調査によると、令和3年の給与所得者の平均給与は443万円 です。自営農家であれば、会社員と同程度の収入は実現できるでしょう。

雇用就農者の年収額は?

続いて、法人などに雇用されて農業を営む、雇用就農者の年収を確認しましょう。厚生労働省が実施する賃金構造基本統計調査 によると、令和3年農林漁業従事者の毎月の給与額は25万7,500円、年間の賞与額は35万1200円です。

引用元:マイナビ農業

どちらにしても会社員と同程度の収入はあるようです。

しかし農業は会社員と違い365日、休みはありません。

また農業を営む上で必要になる機材や資材の価格も高騰しているので、より経営は苦しくなっていることと予想されます。

天候や予期せぬ災害にも影響を受けながら大変な仕事をこなし、私たちの食卓を支えてくれています。

それを維持するためにも農家さんには安定した収益があってほしいですね。

こんにゃくは海外でも

群馬県はこんにゃくの生産量第1位で、その生産量は全体の9割以上を占めています!

その群馬県ではこんにゃく加工品輸出額が10年間で約5倍に拡大しているそう。

こんにゃくは日本の伝統食品でありながら、海外においてはサステナブルで健康性の高い最先端フードの一つとして受け入れられている。群馬県のこんにゃく加工品輸出額は、この10年間で5倍に拡大。世界的な日本食ブームやヴィーガン・ベジタリアン人口の増加を背景に、さらなる輸出額の伸長が見込まれる。

引用元:食料新聞

日本では定番のヘルシーフードのこんにゃくですが、それは海外でも受け入れられているということがわかりますね。

こんにゃくパークも外国人観光客に人気

群馬県にあるこんにゃくパークは、外国人観光客にも人気のあるテーマパーク施設です。

こんにゃく工場の見学だけでなく、目玉である無料のこんにゃくバイキングが特に大人気!

こんにゃく商品の詰め放題もあり、子供から大人まで国籍を問わず楽しめそうです。

ヘルシーフードであることに加え、工場ならではの種類の豊富さで気に入った商品と出会える魅力を感じます。

また小学生以上であればこんにゃくの手作り体験もできるようなので、食育や思い出作りにもいいですよね!

海外での消費が増えれば「生産するほど赤字」といった状況を打破できる切り口になると思いますし、日本の食材が海外でも喜ばれているなんて誇らしいです。

こんにゃく芋は手間がかかる

実はこんにゃく芋の生産には丸3年ほどかかります。

こんにゃくは多年生で、人の指ほどの大きさの生子(きご)を植え付けると1年目でミカンほどの大きさに、さらにそれを植え付けると2年目にリンゴほどの大きさになります。3年目にしてようやく出荷できる約500g以上の球茎になります。

引用元:JA石川かほく

ジャガイモやさつまいもは植え付けから3~5か月で収穫できますが、こんにゃく芋は3年かかってやっと収穫・出荷できるものなんですね。

またこんにゃく芋は低温に弱いため、気温が13度以上でないと根腐れなどを起こしてしまいます。

なので11月頃の寒くなってきた頃に掘り起こして保管し、4~5月頃にまた植え戻すのです。

こういった事に気をつけながら3年繰り返すことで500gほどの大きさになったこんにゃく芋を、ようやく収穫できるようになるんですね。

これだけの手間がかかっているのに販売価格が下がっているなんて、こんにゃく農家さんにとってショックは計り知れません。

まとめ

こんにゃく農家の年収や海外輸出状況、こんにゃく芋の栽培方法について調べてきました。

こんにゃくの栽培には手間がかかっていることを知った上でいただくこんにゃくには、そのありがたみを感じずにはいられません。

日本でのこんにゃくを取り巻く環境はあまり良いとは言えない状況ですが、海外消費がさらに増えて、こんにゃく農家さんには末永く頑張っていただきたいところです。

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